こんにちは。”よーしゃん”です。
年末年始は、一眼カメラを持ってミャンマーに滞在していました。
ミャンマーでは、中心都市のヤンゴンの他に、最南端のリゾート地である”ニャウン・ウー・ピー島(Nyaung Oo Phee Island)”にも行ってきましたので、今回はその時撮影した写真の中からファイヤーショー(トーチトワリング、ライトトワリングなど)の写真をアップロードしたいと思います。
ニャウン・ウー・ピー島では、宿泊客のために毎晩のようにナイトショーが催されており、ミャンマーの伝統的なダンスやファイヤーショーを無料で見ることができます。
ファイヤーショーは、シャッタースピードを変えることによって全く異なる雰囲気の写真になります。被写体としてはとても面白いので、素人ながら私も撮影にチャレンジしてみました。
本記事では、撮影した写真と併せて、私が実際に撮っていて感じたことなどについても記載します。ファイヤーショーを撮ってみたいと考えている方のご参考になれば幸いです。
それでは、ご覧下さい!
ニャウン・ウー・ピー島までのアクセス
写真紹介の前に、今回の撮影スポットについて簡単に紹介します。
ニャウン・ウー・ピー島は日本で言う石垣島のようなところで、ヤンゴンから飛行機(Air KBZという航空会社)で2時間くらいかけてミャンマー最南端のコータウンという町に行き、そこから高速フェリーに乗って1時間くらいで着きます。
この島は、近年、ミャンマーのツアー会社によってリゾート地として整備されたところなので、島内にはツアー関係者しかおらず、とても安全です。そして、少々不安定なのですが、島内にWiFiスポットもある近代的な島です。
私はヤンゴンにあるツアー会社(TZK Hotel & Tours)で現地ツアーに申し込んで行ったのですが、スタッフやツアーガイドの対応はとても良く、宿泊施設のバンガローも綺麗で清潔感があり、食事も美味しく頂けました。
ただ、一部のツアーガイドや島内のスタッフには英語が通じない人(主にミャンマー語かタイ語を話す人)もいるので、ちょっと焦る場面もあります。(笑)
言葉がわからず、WiFiの接続状況も悪いときは、こういった本がとても役に立ちました。 旅行中に良く使うフレーズが、日本語、英語、ミャンマー語の3ヶ国語でコンパクトにまとめられており、単語や文章を指差すだけでちょっとしたコミュニケーションをとることができました。
閑話休題、撮影の話に戻ります。
【写真1】トーチトワリングの躍動感(高速シャッター)
夜になると、島内は真っ暗になります。そして、ファイヤーショーの開催に合わせてレストラン等も消灯されるので、辺りは漆黒の闇といった感じで、何も見えなくなります。
おそらく、この状態でレンズを変えたり三脚を立てたりするのは難しいので、撮影準備は事前に済ませておいた方が良いです。あと、暗い中での撮影になるので、被写体になるべく近い方が光量を稼げて有利です。なので、事前に舞台に近い席を確保しておくと良いと思います。
いよいよ、ショーの開催です!
まずはトーチトワリングの躍動感を出すため、早めのシャッターで撮影してみました。
一見すると良い写真に見えますが、F値、シャッタースピード共に中途半端ですね。。。
そうなってしまった理由は、前もってどんな写真を撮るかがイメージできておらず、動きの速いショーを前にしてあたふたしてしまったからです。(汗)
後から考えると、躍動感を出したいショットなら、絞りを全開(F値を最小)にしてISOを6400くらいまで上げ、可能な限りシャッタースピードを速くして撮ればよかったな、、、と若干後悔しています。この辺りは、今後に活かしたいと思います。
【写真2】芸術的なトーチトワリング(低速シャッター)
ファイヤーショーの最中は、基本的にISO感度をいじってシャッタースピードを調節する形になります。このとき、シャッタースピードの目安となるのが、”トーチが綺麗に円を描く速度”です。
ファイヤーショーでは演者があちこち動き回るので、闇雲にシャッタースピードを遅くしても、全ての軌跡が写真に残るだけで、何を撮っているかわからなくなります。
ですので、トーチの軌跡が残り、なおかつ演者もしっかり撮影できる”1秒前後※”がオススメです。
※撮影状況によって変わりますので、あくまで目安としてお考え下さい。
余談ですが、夜中に高速シャッターで撮影したい場合は、ズームレンズよりも単焦点レンズ、APS-Cやマイクロフォーサーズよりもフルサイズ機、という風に、光量を稼げる機材の方が圧倒的に有利です。
一方、低速シャッターで撮影する場合は、ノイズが出ない範囲でISO感度を上げるだけなので、機材による差はそれほど無く、私のようにズームレンズとAPS-C機の組み合わせでも、それなりに良い写真が撮影できると思います。
でもやっぱり、「単焦点レンズやフルサイズ機が欲しい。」というのが本音です。(^_^;
【写真3】近代アート、ライトトワリング(青)(低速シャッター)
最近では、演者の安全面などに配慮し、”ライトトワリング”によるショーも増えてきています。
私も詳しい原理はわからないのですが、おそらくロッドの回転に合わせてプログラム的にLEDライトを発光させ、光の模様を映し出しているのだと思います。
トーチトワリング特有のドキドキ、ヒヤヒヤする感じは無いのですが、これはこれで、一味違った面白さがあります。
この写真は、ライトの軌跡を渦巻き状に残したものですが、ドラクエで例えるなら、ヒャド系の呪文を唱える魔法使いといったところでしょうか。
ただ、演者の容姿は完全に武闘家ですね。(笑)
【写真4】近代アート、ライトトワリング(赤)
続いて、別の色味のライトトワリングも撮影してみました。
トーチトワリングとは違って、様々な色・模様を表現できるところがライトトワリングの良さだと思います。
そして、ロッドの回転速度とシャッタースピードの合わせ込みが上手くいくと、このように綺麗な球形を写すことができます。
こちらは、昔流行った某アニメのA.T.フィールド(絶対不可侵領域)を彷彿させる仕上がりとなりました。
私は個人的に、このような伝統的なパフォーマンスと近代的なデジタルアートの組み合わせが大好きです。普通に見るだけでも楽しいですが、一眼カメラで撮影するのも本当に楽しいです!
【写真5】フィナーレ、人工花火!?(スチールウールスピニング)
ファイヤーショーの最後のパフォーマンスは人工花火!?です。人工花火というのは私が勝手に付けた名前ですが、正しくは”スチールウールスピニング”と言うそうです。
火が着いたスチールウールを振り回すことによって、遠心力で火花が飛び散って花火のようになるのですが、このショーのものは結構スケールが大きく、真っ暗な海岸を背景として見ると非常に迫力があって綺麗でした。
夢中で写真を撮っていると、あっという間にショーが終わりました。
今回の写真の中からベストショットを選ぶとすれば、低速シャッターで撮影したトーチトワリングか、フィナーレのスチールウールスピニングでしょうか。
まとめ
いつもは風景写真や草花など、比較的動きの少ない被写体を撮影しているので、ファイヤーショーのような動きのある被写体を撮ったのは今回が初めてでした。
このようなイベントの撮影では、被写体の動きや舞台の明るさに合わせ、限られた時間で瞬時にカメラをセッティングしなければなりません。その点が、私のようなビギナーカメラマンには本当に難しいと感じました。
そして、今回撮影にチャレンジしたことによって、「イベントカメラマンを職業とされている方々は本当に凄いなぁ。」と改めて実感しました。ほんの一瞬のシャッターチャンスを逃さず切り取る訳ですから。
そういえば、プロのイベントカメラマンって、大体カメラを2つ3つぶら下げてますね。これまでは「そんなに必要なの?」って思っていましたが、実際にイベントを撮影してセッティング時間の無さに直面し、素人ながらその気持ちを理解しました。(笑)
今回は以上です。ありがとうございました。
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