【カメラ講座】SDカードのデータ復旧方法を解説!うっかりデジカメ写真を削除してしまったら!

Camera

こんにちは。“よーしゃん”です。

みなさんは写真撮影をしていて、誤って良い写真を消してしまった経験はないでしょうか?

私は連写モードで撮影した時など、SDカードの容量を節約するため、数枚の良いショットのみ残し、不要な写真は削除しているのですが、その際に誤って良い方を消してしまったことがあります。

これがパソコンなら、ゴミ箱を漁ることで消したファイルを簡単に復元できるのですが、デジカメにはその様な受け皿が用意されておらず、渋々諦めるしかありません。

しかし、“EaseUS Data Recovery Wizard”というデータ復元ソフトがあれば、一度削除してしまった画像ファイルでも復元できるそうです(パソコンの場合は、ゴミ箱を空にして完全に削除したファイルでも復元可能とのこと)。

ということで、今回は“消してしまった写真の復元”をテーマとして、実際に本ソフトを使ってみた感想などについて書いていきたいと思います。

EaseUS Data Recovery Wizardとは?

EaseUS Data Recovery Wizardとは、デジタルデータの記憶媒体(SDカード、USBメモリ、HDD、SSDなど)のデータ復旧を目的として、イーザスソフトウェア社が開発したソフトです。

本ソフトには、第24/26回Vectorプロレジ大賞の復元部門賞の受賞実績があるらしく、信頼性もありそうです。

私がこのソフトを知ったのは、同社の広報担当の方から当ブログ経由でソフトの紹介依頼を受けたからで、写真撮影を趣味とする人に向けての具体的な使い方を提案して下さったことがきっかけです。

私としても、良い写真をうっかり消してしまった経験から、データ復旧ソフトの必要性は重々承知しており、この機会に本ソフトを使ってみることにしました。

EaseUS Data Recovery Wizardを実際に使ってみた!

ここからは、EaseUS Data Recovery Wizardを私なりに評価した内容について記載します。

まず、愛用している一眼カメラ(富士フイルムX T-20)で適当な写真を撮影します。保存形式は、ファイルサイズが1番大きく、かつ使用頻度が高い“RAW+JPEG形式”としています。

続いて、評価用に以下のような写真を撮影し、JPEG形式のDSCF5413.JPGとRAW形式のDSCF5413.RAFという2つの画像ファイルができました。

評価用の写真

ちなみに、これらの画像ファイルのプロパティをPC経由で見るとこんな感じです(左側:JPEG形式9.64MB(10,115,059バイト),右側:RAW形式47.8MB(50,137,600バイト))。

元画像のプロパティ

ファイル復旧前後でこのデータ容量を比較すれば、データの復旧精度が確認できるはずです。

それでは、“撮影時のうっかり”を想定して、この写真をカメラ側から削除します。さて、どうなることやら!?

写真の削除画面

次に、写真を削除した(削除してしまった)SDカードをパソコンに挿入し、EaseUS Data Recovery Wizardを立ち上げます。

ソフト上でSDカードが挿入されたドライブ(今回はEドライブ)を選択すると、先程削除した2つのファイルが見つかりました。

データ復旧画面

早速、復元してみます!

こちらが復元後の各ファイルのプロパティです。ソフトの仕組み上、復元後のファイル名には“#”が付くようです。

復元後のプロパティ

気になるファイルサイズは、JPEG形式の方が9.64MB(10,115,059バイト)、RAW形式の方が47.8MB(50,137,600バイト)であり、最小桁の1バイトまで正確に復元されています。さすが受賞歴のあるソフト、素晴らしい復元精度です!

もちろん、各種画像ビューワーで確認しても、画質の劣化は全くありませんでした。

そして、このソフトを使用していて感じたのですが、ユーザーインターフェース(操作画面)が必要最低限のシンプルな構成となっていて、とても使い易いです。私自身、初めて使用したにも関わらず、操作に戸惑うことなくファイルを復旧することができました。

いざという時、このソフトがあれば安心ですね。

ちなみに、復元前後で“ディスク上のサイズ”が若干変化していますが、これはSDカード等の記録媒体が記憶領域を1バイト単位ではなく、セクターと呼ばれる最小単位(4KB程度)で管理しているためです(ファイルを小さな箱に小分けして収納しているイメージ)。

要するに、同じサイズのファイルでも記録媒体やフォルダ構成等が変われば、データの収納形態が変わりディスク上のサイズが若干前後するので、データ復元時にこちらの数値が変わっていてもあまり気にする必要はありません。

削除したデータには復元率(復元できる確率)がある!

ここからは補足ですが、病気に生存率があるように、デジタルデータの復旧作業においても復元率(復元できる確率)があります。復元率は、消した直後が1番高く、消した後に別のデータを書き込む度にその確率は低下していきます。

その理由は、データ復元の仕組みにあります。

ファイルを削除するとパソコンやデジカメ上からは見えなくなりますが、実はディスク上にはファイルの痕跡が残っています。そして、データ復元ソフトはその痕跡をたよりにファイルの復元作業を行なっています。

したがって、その痕跡が残る領域に別のデータが上書きされてしまうと、消したファイルを復元することが困難となり、復元率が著しく低下します。

ですので、良い写真をうっかり削除してしまったら、撮影を中断する、もしくは別のSDカードに交換するなどして、消した写真があった領域に別のデータを上書きしないようにする(復元率が一番高い状態にしておく)ことが重要です。

元々写真があった領域がそのまま残っていれば、EaseUS Data Recovery Wizardなどのデータ復元ソフトを使うことで簡単に復元できますので、焦らずに対処しましょう。

早速、本ソフトを試してみたい方のために…

EaseUS Data Recovery Wizardには用途に応じて、Free、Pro、Techの3つのエディションが用意されています。

Freeエディション

主に写真などの数MB~数十MBのファイルを扱っておられる方には、無償版のFreeエディションをオススメします。無償版でもデータ復元機能は十分であり、最大2GBまでのデータを復元することができます。

Proエディション

写真だけでなく、動画ファイルも扱うという方には、有償版のProエディションがオススメです。Proエディションでは復元できるデータ量の制限が無いので、動画のようにデータ量が多いファイルを扱う場合も安心です。ただ、本エディションの使用は、1ライセンス当たり1台のパソコンに限られています。

Techエディション

Techエディションは、どちらかと言えば法人向けのグレードになります。Proエディションの機能に加えて、1ライセンスあれば複数台(無制限)のパソコンで使用でき、さらに商用利用可能という利点があります。

ダウンロードサイト

本ソフトは、イーザスソフトウェア社のサイトからダウンロード可能です。

・対応OS:各種Windows、Macなど
・対応メディア:SDカード、USBメモリ、HDD、SSDなど
対応ファイル:画像、音声、動画、テキストなど

まとめ

EaseUS Data Recovery Wizardがあれば、削除したデータを復元できる。
・削除したデータには復元率があり、別のデータが上書きされると復元が困難となる。
・うっかり削除してしまったら、撮影を中断するか、別のSDカードに交換するのが得策。
・EaseUS Data Recovery Wizardには用途に応じて、3つのエディションがある。

以上です。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

※本記事では、RRiceさんによる写真ACからの写真を使用しています。

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