こんにちは。“よーしゃん”です。
一眼カメラについて、独学で勉強しています。今回は、三脚について書きたいと思います。
一眼カメラについて学ぶ前は「三脚は自撮りためのもの」と思っていましたが、シャッタースピードなどについて理解していく中で、写真撮影において三脚はとても重要なものであることがわかりました。
特に夜景撮影では、三脚の有無でできることに雲泥の差があるので、夜景撮影にチャレンジしてみたいという方は、ぜひ三脚を購入してみて下さい。
そもそも、なぜ三脚が必要か?
シャッタースピードの記事でも解説しましたが、夜景撮影時など、暗いところで撮影を行なう場合はカメラのセンサーに入ってくる光量が少なくなります。そのため、日中の撮影に比べてシャッタースピードが遅く、手ブレしやすくなります。
シャッタースピードが1/焦点距離(秒)より速ければ、手ブレしない。
一般的にはそのように言われていますが、夜中の撮影ではシャッタースピードが数秒~数十秒になることもよくあり、その間、手持ちでカメラを固定することは超人でもない限り不可能です。
絞りを開いたり、ISO感度を上げれば、ある程度シャッタースピードを速くすることができますが、ライトの光条や光芒を出したり、ノイズを減らして高画質で撮影したいときなどは、どうしても設定が限られてきます。
そんな時、三脚があると撮影の幅がぐっと広がります。
軽量三脚を使って、実際に撮ってみた!
私自身も夜景撮影のために最近三脚を購入したので、旅先で使用してみました。
下の写真は、三脚でカメラを固定し、シャッタースピードを遅くして“車道を走る車の軌跡”と“街灯の光条”を撮影したものです。

三脚があると、このような写真も簡単に撮影することができます。
三脚の選び方、重視すべき3つの項目とは?
三脚を選ぶ上で重視すべきことは、以下の3つです。自分がどのような状況で撮影することが多いかをイメージしつつ、スペックを決めていくのが良いと思います。
- カメラ設置時の安定性
- 移動時の持ち運びやすさ
- 撮影時の使いやすさ
それでは、順番に解説していきます。
カメラ設置時の安定性(パイプ径と耐荷重)
まず、安定性に関しては、三脚のパイプ径と耐荷重をチェックします。
パイプ径は20~30mmくらいが一般的です。パイプ径が太ければ太いほど安定性が増すのですが、同時に重量も増えて持ち運びが大変になるので、一眼レフなら25mm程度、ミラーレス一眼なら22mm程度が一番性能のバランスが良いと思います。
耐荷重に関しては、三脚にセットする機材の”総重量(カメラ+レンズ+ストロボなど)の2~3倍”を選んでおくと安心です。三脚の安定性は、耐荷重よりもパイプ径によって決まるので、耐荷重は上記の基準を満たしていればOKくらいの感覚で大丈夫です。
移動時の持ち運びやすさ(段数と材質)
三脚の持ち運びやすさは、サイズと重量で決まります。そして、サイズは段数(継ぎ目の数)、重量は脚の材質、によって異なります。
三脚の段数は3~5段が一般的であり、段数が多いほどコンパクトに収納できるのですが、継ぎ目が多いと先端が細くなり安定性が低下します。3段の三脚はわりと大きめですので、頻繁に持ち運びされる方や旅行中常にバッグに入れておきたい方は、4~5段をおすすめします。
材質には、アルミ製とカーボン製があります。アルミ製は安価なので入門用の三脚としては良いのですが、カーボン製に比べて重量感があります。ですので、金銭的に余裕があればカーボン製をおすすめします。カーボンにはわずかな振動を吸収してくれる効果もあるので、迷ったらカーボン製を選ぶと良いと思います。
撮影時の使いやすさ(脚の固定方式と雲台)
三脚の使いやすさは、脚の固定方式(伸縮時の利便性)と雲台(カメラを固定する台)の操作性で決まります。
脚の固定方式には、ナット式とレバー式があります。ナット式はネジ部を締め付けて脚を固定するので安定性が非常に高いのですが、伸縮操作は少し煩雑です。一方、レバー式は伸縮操作がワンタッチで行なえ便利なのですが、繰り返し使っているとレバー部を固定するバネが徐々に弱くなるので安定性は低いです。
ここは好みによりますが、ナット式でも慣れればさほど面倒ではないので、私は安定性を重視してナット式を選んでいます。
雲台には、3way雲台と自由雲台があります。3way雲台はパン棒と呼ばれるハンドルが付いた雲台で、縦、横、斜め、の各方向を個別に調節できるので、風景撮影や物撮りなど、一ヶ所にとどまって構図を微調整する撮影スタイルに向いています。
自由雲台はネジ一つでカメラをあらゆる方向に向けることができる雲台です。調節ネジが一つしかないので、構図を微調整して徐々に固めていくというスタイルには不向きですが、コンパクトなのであちこち動き回って撮影したいという方におすすめです。トラベル三脚をお探しの場合は、自由雲台を選びましょう。
私はManfrottoの三脚(MKELES5BK)を選んだ
私はミラーレスカメラであちこち動き回りながら撮影することが多いので、コンパクト三脚であるManfrottoのMKELES5BKを選びました。選んだ理由は以下の通りであり、三脚のスペック紹介も兼ねて記載します。
- パイプ径が22mm、耐荷重4kgであり、ミラーレスカメラに最適だった。
- 5段タイプで非常にコンパクトであり、アルミ製のわりに1.15kgととても軽い。
- アルミ製なので一万円弱で入手できた。
- ナット方式で安定性が高く、トラベル向けに自由雲台が付属していた。
皆さんも自身の撮影スタイルに合った三脚を入手し、夜景撮影をお楽しみ下さい。
まとめ
- 夜景撮影など、シャッタースピードが遅い状況では三脚が必須である。
- 三脚は、安定性、持ち運びやすさ、使いやすさ、で選ぶと良い。
- カメラ設置時の安定性は、パイプ径と耐荷重で評価する。
- 移動時の持ち運びやすさは、段数と材質(重量)で評価する。
- 撮影時の使いやすさは、固定方式と雲台で評価する。
今回は以上です。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
※本記事では、ステキさんによる写真ACからの写真を使用しています。
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