【カメラ講座】シャッタースピードの目安を知れば、夜景も簡単

Camera

こんにちは。ピクトクリエイト管理人の”よーしゃん”です。

カメラについて日々勉強中です。今回はシャッタースピードについてまとめてみました。

初めて一眼カメラを手にした頃、シャッタースピードをいじってしまい、写真が写らなくなった経験はないでしょうか?私はかなり焦りました(笑)

このように、シャッタースピードの設定でつまずいてしまう一眼初心者の方は少なくないと思います。本記事では、そのような方が最適な設定で撮影が行なえるよう、解説したいと思います。

シャッタースピードとは?

そもそもシャッターとは、レンズとセンサーの間にある窓のようなもので、シャッターボタンを押すと開いて、センサーに光が入ります。

そして、シャッターが開いてから閉じるまでの時間を”シャッタースピード(単位:秒)”といいます。厳密にはスピード(速度)なので、単位は“長さ/秒”であるべきですが、この呼び方が慣用化しています。

私もそうですが、理系の方は”露光時間(単位:秒)”といった方がしっくりくるかもしれませんね。

写真を撮影する際には、ちょうどよい光の量をセンサーに届けること(適性露光)が重要であり、明るい場所で長時間シャッターが開いていると“白飛び”の原因となり、逆に暗い場所で短時間しかシャッターが開いていないと“黒潰れ”の原因となります。

  • 白飛び画素が白側に振り切った状態(カメラが表現できる階調の限界を超えた状態)であり、白飛びしたピクセルの色情報は全て”白(16進数カラーコードなら#ffffff)”となる。
  • 黒潰れ画素が黒側に振り切った状態(白飛びと同様に階調の限界を超えた状態)であり、黒潰れしたピクセルの色情報は全て”黒(16進数カラーコードなら#000000)”となる。

下の写真は、白飛びと黒潰れの例を示したものです。左側は明る過ぎる状況で撮影されたため、空が真っ白になっています。一方、右側は暗過ぎる状況で撮影されたため、ビルの窓が真っ黒になっています。

写真.白飛び(左)、適正露光(中)、黒潰れ(右)

白飛びや黒潰れが極端になると、画面が真っ白もしくは真っ黒になり、何も映らないという状態に陥ります。いわゆる、一眼初心者が焦るやつです(笑)

したがって、撮影環境の明るさや撮りたい状況に応じて、適切なシャッタースピードを選ぶ必要があります。

シャッタースピードの数値

シャッタースピード(SS)を調節できる範囲はカメラの性能によって様々ですが、私が使用している富士フイルムのX T-20は“1/4000~30秒”の間で設定可能です。そして、シャッタースピードはざっくりと下表のような数値で表されます。

SS(秒)30211/21/4000
段数-5-10+1+12
光量多い基準少ない

当然ながら、シャッターが開いている時間が長ければ長いほど光量は多く、逆にその時間が短ければ短いほど光量は少なくなります。

シャッタースピードはF値(絞り値)やISO感度と密接に関係しており、F値もしくはISO感度を変えると、それに応じてシャッタースピードも変化します。そして、その変化には規則性があり、F値もしくはISO感度を+1段すると(光量が増える側に動かすと)、同じ露出を保つためにシャッタースピードは-1段変化します(1段階速くなり、光量が減る)

例えば、F値=F8、ISO感度=100、シャッタースピード=1/60秒で撮影していて、シャッタースピードを1/125秒(-1段)にしたければ、F値をF5.6(+1段)にするか、ISO感度を200(+1段)にすれば、同じ露出で撮影することができます。

要するに、シャッタースピード、F値、ISO感度のどれかを変えた場合、別のどれかで帳尻を合わせる形になります。

シャッタースピードの目安について

1/2000秒以下 

飛んでいる昆虫の羽など、高速で動くものが止まって写ります。

晴天時の明るい場所などでは綺麗に撮影できますが、さほど明るくない場所ではセンサーが十分に集光できず、画質が低下することがあります。

1/1000~1/500秒

大体の動くものが止まって写るスピードです。

子供の運動会、外で遊ぶペットなどの撮影で躍動感を出したいときに使用します。鉄道写真なども、これくらいの設定で綺麗に撮影することができます。

1/250~1/125秒

手ぶれを気にせず撮影できるスピードです。

シャッタースピードがこれくらいの範囲内になるよう、f値(絞り値)やISO感度を調節しておくと、突然のシャッターチャンスでもぶれの無い写真が撮れます。

1/60~1/30秒

人間の目の露光時間が、これくらいの時間に相当するといわれています。

このスピードでは、動く物体の軌跡も程良く現れるので、実際に目で見たイメージと近い写真を撮ることができます。ただ、この辺りから手ブレが気になり始めるので、手持ち撮影の場合はしっかりとカメラを固定して下さい。(※使用するレンズによっても、手ブレ具合は変わってきます。)

1/8~1秒

動いている物体の残像が現れるスピードです。

滝や渓流の水の動き、車や電車のライトなどの軌跡を線で表現できるので、幻想的な写真が撮影できます。このスピードで撮影する場合は三脚(カメラの固定)が必須なので、事前に準備しましょう。

8~30秒

わずかな光も集光できるスピードです。

星空やホタルなど、ごく微量の光で撮影を行なう場合には、シャッターを長時間開く必要があります。言わずもがな、三脚は必須であり、シャッターボタンも遠隔操作できるものが良いです。

まとめ

  • シャッターが開いてから閉まるまでの時間をシャッタースピード(露光時間)という。
  • 露光時間が長過ぎる(光量過多)と白飛び、短過ぎる(光量不足)と黒潰れの原因になる。
  • シャッタースピードは、F値やISO感度と密接に関係している。
  • 撮影時の明るさや被写体の動きの速さによって、最適なシャッタースピードがある。

今回は以上です。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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